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モーリシャスの座礁事故 - 屋代

2020/08/15 (Sat) 09:37:45

アフリカのモーリシャスで日本船が座礁し、燃料の重油が1000トン流失し、サンゴと青い海の観光立国モーリシャスに甚大な被害が出ているもようです。

マスコミは面白可笑しく、用船会社の商船三井の対応が鈍いと責め立てていますが、商船三井は船を借りているだけなので、所謂、法律上の当事者ではありませんが、ビッグネームなのでマスコミは商船三井の責任のように書きます。

この事故の当事者は船主である岡山県笠岡市の長鋪(ながしま)汽船です。
所謂この会社は瀬戸内海に多い、一杯船主です。資本金1600万円の中小企業です。
且つ実際の所有者は子会社です。

この船の概略は
203000トン、全長299M、全幅50Mの超大型船のバラ積み船です。
船主は日本です。船籍はパナマです。
船員は全員外国人で(インド人3名、スリランカ人1名、フリッピン人16名の20人乗り込み)です。乗組員との雇用契約は長鋪(ながしま)汽船です。
この船を借りて運用していたのが商船三井となります。
事故の直接の責任は商船三井にはありませんが道義上の責任として商船三井が謝っているだけです。

何も船主がしていないとメディアは報道しますが、きちんと対応しています。
船主の報告によると、

7/26日 19:25分座礁、この時、積み荷無し、燃料重油3800T、軽油200T

8/6日  8:00 燃料タンク破損始まり、燃料漏れ始まる。

8/10日 サルベージ作業、二隻のタンカーとタグボートで燃料抜き取り作業

8/11日 流れ出た1000Tの内、460Tを手作業で回収。

8/13日 本船内の残燃料のすべての抜き取り作業完了。
    実質460T分が汚染源として残る。

現在の所上記の流れであるから、タンカーの破損事故のような滅茶苦茶な被害の部類には入らないが、美しい海と海岸を汚されたモーリシャスにすれば大事故なのでしょう。

モーリシャス政府は船主に損害賠償を請求するとし、船主側は法律に乗っ取り誠意を持って対応するとしていますが、現在の所、被害額が確定していないので、いくらの請求かはわかりません。

船主はこのような時の為に損害保険に入っていますので、保険屋の最高限度額までは払われるでしょう。

今回の場合どのような手続きで賠償額確定と支払いが行なわれるのでしょうか?

どの程度の賠償額が想定されるか教えて下さい。

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